問10 2019年9月実技(資産設計)
問10 問題文
野村忠さんが契約している自動車保険の主な内容は、下記<資料>のとおりである。<資料>に基づく次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、いずれも保険期間中に損害が発生したものであり、運転者は忠さんである。また、記載のない事項については一切考慮しないこととする。
<資料>
保険種類 :自動車保険
保険期間 :1年
保険契約者 :野村忠
記名被保険者:野村忠
対人賠償 :無制限
対物賠償 :無制限(免責金額なし)
人身傷害 :1名につき1億円
車両保険 :一般条件180万円
1.自動車を運転中に、他の自動車と衝突事故を起こし、忠さんが重傷を負った場合、人身傷害保険の補償の対象となる。
2.自動車を運転中に、誤ってブロック塀に接触し、被保険自動車が破損した場合、車両保険の補償の対象となる。
3.自動車を駐車場に駐車する際に、誘導中の妻に誤って車が接触し、ケガを負わせた場合、対人賠償保険の補償の対象となる。
問10 解答・解説
任意保険に関する問題です。
1.は、適切。人身傷害補償保険で支払われる保険金は、自動車事故における自己の過失部分も含め、損害額全額が支払い対象です。
よって、他の自動車と衝突し、運転者自身が負った損害も補償対象です。
2.は、適切。車両保険は、盗難または衝突、接触、火災、爆発、台風、洪水などの偶然な事故による契約車両の損害に対して、補償されますので、他の自動車との接触事故だけでなく、自宅の敷地内の駐車場での操作ミス等による自損事故も補償対象です。
3.は、不適切。対人賠償保険では、運転者自身・父母・配偶者・子に対する損害に対しては、補償対象外です(対物賠償も同じ)。よって、運転者が自損事故を起こした際、誘導していた自分の配偶者が負傷しても対人賠償の補償対象外です。
よって正解は、3
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