問51 2019年5月学科
問51 問題文択一問題
次の各文章の( )内にあてはまる最も適切な文章,語句,数字またはそれらの組合せを1)〜3)のなかから選びなさい。
土地の売買において、所有権の移転が発生したものの、登記申請に必要な書類が提出できないなどの手続上の要件が備わっていない場合、仮登記をすることができる。この仮登記をすることで、その後に行う本登記の順位は( 1 )、所有権の移転を第三者に対抗すること( 2 )。
1.(1)保全され (2)ができる
2.(1)保全されるが (2)はできない
3.(1)保全されないが (2)はできる
問51 解答・解説
不動産の登記記録に関する問題です。
仮登記とは、将来の本登記の順位を保全するためにあらかじめ行う登記のことです。よって、仮登記に基づいて本登記をした場合、本登記の順位は、仮登記の順位に従います(上の順位ほど優先的に債務弁済を受けられる)。
つまり、売主と買主の間で売買契約が成立し、代金を支払っていても、登記しなければ第三者に対抗(自分のものだと主張)できません。そこで、売買契約成立後速やかに登記手続きが必要なわけですが、仮登記は将来の順位を保全するものの、対抗力はないことから、必要書類がそろっていない等の場合は、とりあえず仮登記しておいて、その後書類がそろってから本登記すれば、仮登記の順位に基づいて権利が得られるわけです。
よって正解は、2.(1)保全されるが (2)はできない
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