問15 2018年1月実技(個人資産)

問15 問題文と解答・解説

問15 問題文

Aさんの相続に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1)  「Aさんの相続における遺産に係る基礎控除額は、5,400万円です」

2) 「長女Dさんが相続により財産を取得した場合、平成29年5月にAさんから贈与を受けた現金300万円については、贈与税の申告書を提出する必要があります」

3) 「Aさんの相続人が相続税の申告をする場合、原則として、その相続の開始があったことを知った日の翌日から10カ月以内に、相続税の申告書を提出しなければなりません」

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問15 解答・解説

相続税の基礎控除・生前贈与加算・申告期限に関する問題です。

1)は、適切。相続税の基礎控除は、3,000万円+法定相続人の数×600万円ですが、養子の場合は実子がいる場合は1人まで、実子がいない場合は2人まで法定相続人とすることができます。

本問の場合、子は実子2人と養子1人ですから、法定相続人は配偶者・実子2人・養子1人分の計4人です。
よって、相続税の基礎控除=3,000万円+4人×600万円=5,400万円

2)は、不適切。相続開始前3年以内に贈与された財産は、相続税の課税価格に加算されます(加算される価額は、贈与時の価額)。
よって、相続開始の年に贈与された財産も、相続税の課税価格に加算されるため、贈与税の基礎控除110万円を超える贈与であっても贈与税の申告書を提出する必要はなく、必要に応じて相続税の申告書を提出します。

3)は、適切。相続税の申告期限は、相続開始があったことを知った日の翌日から10ヵ月以内です。

よって正解は、2

問14             目次

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