問4 2018年1月実技(保険顧客)
問4 問題文
はじめに、Mさんは、公的介護保険(以下、「介護保険」という)の保険給付について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も適切なものはどれか。
1) 「Aさんのような介護保険の第2号被保険者は、寝たきりなどにより介護が必要と認められた場合、病気等の原因を問わず、介護サービスを利用することができます」
2) 「Aさんのような介護保険の第2号被保険者が、介護サービスの提供を受けた場合、実際にかかった費用の3割を自己負担する必要があります」
3) 「居宅サービスを利用する場合、要介護度に応じて利用できる限度額が決められており、限度額を超えて利用したサービスの費用は、全額自己負担となります」
問4 解答・解説
公的介護保険に関する問題です。
1)は、不適切。公的介護保険の被保険者は、65歳以上の第1号被保険者と、40歳以上65歳未満の第2号被保険者です。
第2号被保険者は、保険者から特定疾病による要介護状態または要支援状態と認定された場合に、保険給付を受けられます。
つまり、若いうちはアルツハイマーなどの特定の病気が原因でないと介護保険は利用できないわけです。
2)は、不適切。介護保険の自己負担は原則1割です(食費・居住費等を除く)が、被保険者の合計所得金額が一定額を超える場合は2割負担となります。
3)は、適切。公的介護保険の介護給付・予防給付のサービスは、要介護・要支援状態区分に応じた支給限度基準額が設定されており、原則として実際にかかった費用の1割が自己負担ですが、支給限度基準額を超えた部分は全額自己負担です。
よって正解は、3
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