問10 2017年9月実技(保険顧客)
問10 問題文
Aさんの平成29年分の所得税における所得控除に関する以下の文章の空欄(1)〜(3)に入る数値の組合せとして、次のうち最も適切なものはどれか。
@)地震保険料控除の控除額は、( 1 )円である。
A)妻Bさんの合計所得金額は( 2 )万円を超えていないため、Aさんは配偶者控除の適用を受けることができる。
B)扶養控除の控除額は、( 3 )万円である。
1) (1)12,000 (2)38 (3)58
2) (1)12,000 (2)103 (3)63
3) (1)39,000 (2)38 (3)38
問10 解答・解説
地震保険料控除・配偶者控除・扶養控除に関する問題です。
@)地震保険料控除の上限は所得税5万円・住民税2.5万円で、所得税では支払った保険料全額が控除され、住民税では保険料の2分の1が控除されます。
よって、Aさんが支払った地震保険料12,000円は、全額が所得税の地震料保険料控除の対象となります。
A)所得税の配偶者控除は、生計同一で年間の合計所得額が38万円以下(給与収入だけなら103万円以下)の配偶者であれば適用され、控除額は38万円です。
よって、給与収入100万円の妻Bさんは、配偶者控除の対象です。
B)扶養控除は16歳以上が適用対象で、控除額は38万円です。また、70歳以上の人を扶養する場合、老人扶養親族として、同居する老親等の場合は58万円、同居する老親以外の場合は48万円の扶養控除が適用されます。
また、いずれも生計同一で合計所得金額38万円以下(年金収入だけなら158万円以下)であることが必要です。
よって、収入ゼロで7歳の長女Cさんは、扶養控除の対象外であり、71歳で年金収入72万円の母Dさんは、同居老親等の老人扶養親族として、扶養控除58万円の適用対象です(65歳以上で受け取る公的年金は、年120万円までは公的年金等控除により所得ゼロ)。
従って正解は、1) (1)12,000 (2)38 (3)58
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