問4 2017年9月実技(保険顧客)

問4 問題文と解答・解説

問4 問題文

はじめに、Mさんは、必要保障額の考え方についてアドバイスした。MさんのAさんに対するアドバイスとして、次のうち最も不適切なものはどれか。

1) 「必要保障額の算出は、Aさんがお亡くなりになったときのご家族の生活資金等が不足する事態を回避するための判断材料となります。必要保障額は、通常、長女Cさんの成長とともに逓減します」

2) 「必要保障額を大きく左右する項目として、住居費用が挙げられます。仮に、夫が住宅ローン(団体信用生命保険に加入)を利用して自宅を購入した後に死亡した場合、通常、住宅ローン債務は妻が弁済することが多いため、必要保障額の計算上、住宅ローンの残債務は遺族に必要な生活資金等の総額に含めます」

3) 「遺族の収入見込金額を計算する際には、公的年金の遺族給付のおおよその金額を把握することが必要です。そのほか、妻Bさんの就労収入については、現実的な範囲内の金額を見込んでおくとよいでしょう」

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問4 解答・解説

必要保障額に関する問題です。

1)は、適切。死亡時の必要保障額の計算式は、必要保障額=死亡後の総支出−総収入 ですから、末子の成長につれて必要保障額は逓減します。

2)は、不適切。団体信用生命保険に加入すると、住宅ローンを借りた人が被保険者となり、万一の場合でも死亡保険金でローン残高が弁済されるため、必要保障額に見込む必要が無くなります。

3)は、適切。必要保障額を算出する際は、遺族の収入見込金額を考慮することが必要ですが、遺族基礎年金や遺族厚生年金は、長期安定した収入となるため、おおよその支給額を事前に把握しておき、遺族の就労収入については、正社員・パート等の就労形態で大きな差異が生じるため、育児・介護の可能性を考慮して現実的な範囲で想定することが必要です。
妻Bさんは現在専業主婦ですが、夫に万一のことがあってシングルマザーとなった場合、0歳児を抱えながらフルタイムの会社員として勤務することは難しい可能性が高く、収入見込額も抑えめしておくことが必要です。

第2問             問5

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