問6 2016年9月実技(保険顧客)
問6 問題文
最後に、Mさんは、生命保険の見直しについてアドバイスした。MさんのAさんに対するアドバイスとして、次のうち最も不適切なものはどれか。
1) 「必要保障額の計算結果を考慮すれば、死亡保険金額を増額する必要があるといえます。民間の生命保険のみならず、各種共済、あるいは勤務先の団体保険など、幅広い選択肢のなかから、Aさんのニーズに合わせて加入を検討してください」
2) 「死亡保障の見直しと同時に、長男Cさんの教育資金の準備として、学資(こども)保険に加入することも検討事項の1つです。学資(こども)保険は、満期時や入学時等の所定の時期に祝金(学資金)を受け取ることができる保険商品です」
3) 「生命保険を契約の際には、傷病歴や現在の健康状態などについて、事実をありのままに正しく告知してください。なお、告知受領権は生命保険募集人が有していますので、当該募集人に対して、口頭で告知されることをお勧めします」
問6 解答・解説
生命保険以外の選択肢・学資保険・告知義務に関する問題です。
1)は、適切。必要保障額を加入中の生命保険の死亡保険金でカバーできない場合には、死亡保障の追加が必要ですが、死亡保障を充実するためには、民間の生命保険・各種共済・勤務先の団体保険等、幅広い選択肢を検討し、ニーズに合わせた加入が必要です。
Aさんの必要保障額は7,520万円で、現在加入している生命保険の死亡保険金額は500万円ですから、死亡保険金額の増額が必要です。勤務先は社宅を用意しており、団体保険等の福利厚生もある可能性が高いため、事前に勤務先に確認することが必要です。
2)は、適切。生命保険会社のこども保険(学資保険)は、子どもの入学・進学資金を積み立てる商品で、積立期間中の祝金や保険期間満了後の満期保険金(学資金)を入学・進学資金に充当できます。
3)は、不適切。保険法により、保険契約者や被保険者は、保険契約時に、保険会社に対して持病の有無や病歴などの、保険金支払に関わる告知事項に応答する義務(告知義務)がありますが、生保レディや保険の営業マンといった生命保険募集人には告知受領権(告知を受ける権限)がないため、告知は、告知書の記入、医師の診査、健康診断書(写し)の提出等、各保険会社の所定の方法で行う必要があります。
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