3級FP過去問解説 問11 2015年5月実技（保険顧客）

Ａさんの平成26年分の所得税における生命保険料控除の控除額は，次のうちどれか。

＜所得税における生命保険料控除額＞


1)　３万8,000円

2)　４万円

3)　６万6,000円

生命保険料控除に関する問題です。

生命保険料控除は、平成23年12月31日までの契約に適用される旧生命保険料控除と、平成24年1月1日以降の契約に適用される新生命保険料控除があります。
旧生命保険料控除の場合、一般の生命保険料控除と個人年金保険料控除があり、それぞれ最高所得税5万円・住民税3.5万円の所得控除枠があります。
新生命保険料控除の場合、一般・個人年金・介護医療それぞれで、所得税4万円、住民税2万8千円の控除枠（合計は所得税12万円、住民税7万円）となりました。

ただし、上限額まで控除されるのは、旧契約では年間の支払保険料が10万円超（住民税は7万円超）、新契約では8万円超（住民税は5.6万円超）である場合のみで、それ以下の場合は支払保険料の額に応じて、一定額が控除されます。

本問の定期保険・医療保険はいずれも新契約であり、一般の生命保険料控除の対象として7.2万円、介護医療保険料控除の対象として3.6万円を支払っていますから、控除額は速算表により、
一般：72,000円×1／4＋20,000円＝38,000円
医療：36,000円×1／2＋10,000円＝28,000円
生命保険料の控除額：38,000円＋28,000円＝66,000円

従って正解は、3）６万6,000円

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