問10 2015年5月実技(保険顧客)
問10 問題文
Aさんの平成26年分の所得税における医療費控除に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
1) Aさんが支払った人間ドックの受診費用は,医療費控除の対象となる医療費に該当する。
2) Aさんが受け取った入院給付金は,医療費控除の対象となる医療費の金額の計算上,支払った医療費の金額から控除する必要がある。
3) Aさんは,平成26年中に支払った医療費の領収書などを勤務先に提出することにより,医療費控除の適用を受けることができる。
問10 解答・解説
医療費控除に関する問題です。
1)は、適切。人間ドックでの検査費用は、検査で重大な疾病が発見され、引き続き疾病の治療を行った場合に、医療費控除の対象となります。
Aさんは人間ドックの検査で重大な疾病が発見され、治療しているため医療費控除の対象となります。
2)は、適切。医療費控除は、その年に支払った自己負担の医療費から、保険金などで補填された金額と、10万円(総所得200万円未満の人は総所得の5%)を差し引いた額です。
よって、Aさんが生命保険から受け取った10万円の入院給付金は、医療費から差し引く必要があります。
3)は、不適切。医療費控除は年末調整されませんので、医療費控除の適用を受ける場合には、医療費の領収書を添付して確定申告することが必要です。
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