問7 2015年5月実技(保険顧客)
問7 問題文
X社がAさんを被保険者として加入していた定期保険から死亡保険金を受け取った場合におけるX社の経理処理(仕訳)として,次のうち最も適切なものはどれか。
1)
2)
3)
問7 解答・解説
法人の生命保険の経理処理に関する問題です。
法人が保険金や解約返戻金を受け取ったとき、経理処理は以下の計算式によります。
受取保険金−資産計上額=保険差益
※受取保険金…満期保険金・解約返戻金・死亡保険金等
※資産計上額…積立保険料、養老保険・終身保険の保険料等
ここで、保険差益がプラスなら「雑収入」、マイナスなら「雑損失」として計上され、雑収入であれば益金、雑損失であれば損金として課税所得に含まれるわけです。
設例の「無配当定期保険」とは、保険会社からの配当金支払いがない定期保険のことで、掛捨て型の保険であることから、支払った保険料全額を損金算入することができます。
よって、これまでの資産計上額は0円ですから、受取保険金=保険差益=雑収入となるわけです。
保険差益=死亡保険金5,000万円−資産計上額0円=雑収入5,000万円
保険金は通常銀行振込(預金)で支払われますから、死亡保険金5,000万円は、現金・預金の入金として記帳され、雑収入として計上されるわけです。
以上により正解は、1)
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