問4 2015年5月実技(保険顧客)
問4 問題文
はじめに,Mさんは,Aさんが現在加入している生命保険の保障内容等について説明した。Mさんが,Aさんに対して説明した以下の文章の空欄(1)〜(3)に入る語句の組合せとして,次のうち最も適切なものはどれか。
@)仮に,Aさんが現時点でがんに罹患したことにより継続して14日間入院(手術なし)した場合,Aさんが受け取ることになる入院給付金の額は,( 1 )となります。
A)仮に,Aさんが現時点で不慮の事故により亡くなった場合,妻Bさんが受け取ることになる死亡保険金の額は,( 2 )となります。
B)仮に,妻Bさんが現時点で亡くなった場合,Aさんが家族定期保険特約により受け取ることになる死亡保険金は,( 3 )となります。
1) (1)10万円 (2)2,500万円 (3)非課税所得
2) (1)20万円 (2)3,000万円 (3)所得税の課税対象
3) (1)30万円 (2)3,300万円 (3)相続税の課税対象
問4 解答・解説
生命保険の保障内容に関する問題です。
ガンで14日間入院した場合、資料の定期保険特約付終身保険からは、疾病入院特約・成人病入院特約によってそれぞれ保険金が支払われます。
※疾病入院特約の給付対象:病気の治療を目的とした入院
※成人病入院特約の給付対象:ガン、脳血管疾患、心臓疾患、高血圧性疾患、糖尿病
なお、災害入院特約は、交通事故、薬品等による中毒、自然災害や火災による入院が対象ですので、支給対象外です。
疾病入院特約・成人病入院特約は、入院5日目から支給されるため、4日目までは支給対象外です。よって、14日間入院した場合は、14日−4日=10日間が支給対象期間です。
入院給付金合計額は、疾病1万円×10日間+成人病1万円×10日間=20万円
また、不慮の事故により死亡した場合、終身保険・定期保険特約・傷害特約・災害割増特約からそれぞれ保険金・給付金が支給されます。
不慮の事故で180日以内に死亡した場合、傷害特約が上乗せされます(災害割増特約も同様)。
※災害割増特約:不慮の事故による死亡・高度障害が支払対象
※傷害特約:不慮の事故による死亡・身体障害が支払対象(障害の程度に応じて給付)
よって、本問の定期保険特約付終身保険で支払われる死亡保険金合計額は、
終身1,000万円+定期1,000万円+傷害500万円+災害割増500万円=合計3,000万円 となります。
最後に、生命保険の契約者と保険金受取人が同じで、被保険者が異なる場合、支払われる死亡保険金は、一時所得として所得税・住民税の課税対象となります。
本問の場合、主契約については被保険者がAさんですが、家族定期保険特約の被保険者は妻であり、契約者と保険金受取人はAさんとなるため、支払われる死亡保険金は一時所得として、所得税・住民税の課税対象となるわけです。
よって正解は、2) (1)20万円 (2)3,000万円 (3)所得税の課税対象
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