問10 2015年1月実技(個人資産)
問10 問題文
甲土地を購入する場合の留意点に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
1) Aさんが法務局で甲土地の登記事項証明書の交付申請を行う場合,当該交付についての許可を甲土地の所有者であるBさんから得た旨の証明書を申請時に提出する必要がある。
2) 甲土地の所有権に関する登記の登記事項は,登記記録の権利部甲区で確認することができる。
3) 甲土地の売買契約の締結にあたり,AさんがBさんに解約手付金を交付した場合,Bさんが契約の履行に着手するまでは,Aさんはその手付金を放棄して契約を解除することができる。
問10 解答・解説
不動産の登記記録・解約手付に関する問題です。
1)は、不適切。不動産の登記記録は、法務局で登記事項証明書の交付申請をすれば、誰でも記載事項を確認可能です。
よって、現在の所有者から交付許可を得る必要はありません。
2)は、適切。登記記録の権利部(甲区)には、所有権に関する事項(所有権の保存・移転・仮登記・差押え等)が記載され、権利部(乙区)には、所有権以外の権利に関する事項(賃借権や抵当権)が記載されます。
3)は、適切。解約手付が交付されると、相手方が契約の履行に着手するまでは、買主は交付した手付金の放棄、売主は手付金の倍額償還により、契約の解除が可能です。
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