3級FP過去問解説 問12 2015年1月実技（保険顧客）

Ａさんの平成26年分の所得税における総所得金額は，次のうちどれか。

＜給与所得控除額＞


1)　650万円

2)　654万円

3)　690万円

総所得金額に関する問題です。

総所得金額は、大雑把に言うと、総合課税の所得を合計し、損益通算した後の金額です。

Ａさんの所得は、給与所得と一時所得（一時払変額個人年金保険の解約返戻金）です。
一時払の養老保険や個人年金保険・変額個人年金などを契約から５年以内に解約した場合、金融類似商品として受取差益に20.315%の源泉分離課税となりますが、本問では、契約から8年後ですので、一時所得となるわけです。

資料の源泉徴収票のうち、給与収入は「支払金額」（勤務先から支払われた給与の額面）900万円です。
給与所得＝給与収入−給与所得控除
　　　　＝900万円−900万円×10％＋120万円
　　　　＝690万円

一時所得＝収入額−収入を得るために支出した額−特別控除50万円
　　　　＝解約返戻金460万円−払込保険料500万円−特別控除50万円
　　　　＝▲90万円 →0円扱い
※損益通算できない 所得（雑所得や一時所得）の損失は、ゼロとして所得がなかったものとして扱われます。

よって、総所得金額＝690万円

従って正解は、3）690万円

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