問18 2014年9月実技(資産設計)
問18 問題文
定年退職時には、久雄さんに対して勤務先から退職一時金として2,300万円が支給される見込みである。所得税における退職所得に関する次の記述の空欄(ア)、(イ)にあてはまる語句の組み合わせとして、正しいものはどれか。なお、久雄さんの勤続年数は38年とし、障害者になったことに基因する退職ではないものとする。
<参考:退職所得控除額の求め方>
勤続年数20年以下:勤続年数×40万円(最低80万円)
勤続年数20年超 :800万円+70万円×(勤続年数−20年)
・退職所得は( ア )の対象となる。
・久雄さんの退職所得の金額は、( イ )である。
1.(ア)分離課税 (イ)240万円
2.(ア)分離課税 (イ)120万円
3.(ア)総合課税 (イ)120万円
問18 解答・解説
退職所得に関する問題です。
退職所得は、申告分離課税ですので、他の所得と合算せず、単体で所得税を計算します。
退職所得=(退職収入−退職所得控除)×1/2 で計算されますが、退職所得控除額は、勤続年数が20年以下の期間は1年当たり40万円(最低80万円)、20年を超える期間は1年当たり70万円です。
また、勤続年数が1年に満たない場合は切り上げられます。
よって問題文での退職所得の計算式は、
=〔2,300万円−{40万円×20年+70万円×(38年−20年)}〕×1/2
={2,300万円−(800万円+1,260万円)}×1/2
=(2,300万円−2,060万円)×1/2
=120万円
従って正解は、2.(ア)分離課税 (イ)120万円
※ちなみに、障害者になったことが直接の原因で退職した場合には、退職所得控除額がさらに100万円加算されます。
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