3級FP過去問解説 問12 2014年5月実技（個人資産）

Ａさんが甲土地上に賃貸アパートを建築する場合における最大延べ面積は，次のうちどれか。

1)　225�u×50％＋150�u×50％＝187.5�u

2)　225�u×100％＋150�u×100％＝375�u

3)　225�u×160％＋150�u×160％＝600�u

延べ面積の上限に関する問題です。

延べ面積の上限＝敷地面積×容積率　ですが、建ぺい率同様、建築物の敷地が、容積率の異なる２つ以上の地域にわたる場合、敷地全体の延べ面積の上限は、「各地域の面積×各容積率」の合計となります。

ただし、容積率は、前面道路の幅が12m未満の場合に、用途地域によって制限されます。
計算式は、
住居系用途地域の場合……前面道路幅×4／10
その他の用途地域の場合…前面道路幅×6／10
この計算式結果と指定容積率を比べて、小さいほうが容積率の上限です。

甲土地の前面道路は4m、用途地域はどちらも住居系で、指定容積率も同じ（100％）ですから、
4m×4／10＝160%　＞　指定容積率100%。よって容積率は100%。
よって容積率の計算は、
第一種低層住居専用地域部分：15m×15m×100%＝225�u
第二種低層住居専用地域　　：10m×15m×100%＝150�u
従って、延べ面積の上限＝225�u＋150�u＝375�u

よって正解は、2)　225�u×100％＋150�u×100％＝375�u

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