3級FP過去問解説 問9 2013年5月実技（個人資産）

Ａさんの平成24年分の所得税に関する次の記述のうち，最も不適切なものはどれか。

1)　Ａさんの平成24年分の医療費控除の金額は，40,000円である。

2)　Ａさんは，《設例》の一時所得の金額（一時所得に係る500,000円の特別控除差引後の金額）500,000円につき，確定申告を行わなければならない。

3)　給与所得者であるＡさんは，勤務先での年末調整により平成24年分の医療費控除の適用を受けることができる。

医療費控除と給与所得者の確定申告に関する問題です。

1)は、適切。医療費控除は、その年に支払った自己負担の医療費から、保険金などで補填された金額と、10万円（総所得200万円未満の人は総所得の5%）を差し引いた額です。
よって、医療費控除額＝20万円−6万円−10万円＝4万円

2)は、適切。給与所得者は通常年末調整されるため、確定申告は不要ですが、給与を１ヶ所から受けていて、給与所得や退職所得を除いた各種所得の合計が20万円を超える場合、確定申告が必要です。
ただし、一時所得は総所得金額を計算する際に、その2分の1が合算対象のため、確定申告の要否も2分の1が20万円を超えるかで判断します。
よって、一時所得が50万円⇒2分の1は25万円で、20万円を超えるため、Aさんは確定申告が必要です。

3)は、不適切。医療費控除は年末調整されませんので、医療費控除の適用を受ける場合には、医療費の領収書を添付して確定申告することが必要です。

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