問4 2012年9月実技(個人資産)
問4 問題文
X社とY社の株式評価指標を比較した次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
1) 1株当たり純利益は,両社とも等しい。
2) PER(株価収益率)は,X社のほうが低い。
3) PBR(株価純資産倍率)は,Y社のほうが高い。
問4 解答・解説
株式評価指標に関する問題です。
1)は、適切。1株当たり純利益=税引き後純利益÷発行済株式数 ですので、
X社の1株当たり純利益=40億円÷1億株=40円
Y社の1株当たり純利益=80億円÷2億株=40円
となり、1株当たり純利益は、X・Y両社とも同額です。
2)は、不適切。PER(株価収益率)とは、現在の株価が1株当たりの当期純利益の何倍かを示すものです。
PER(株価収益率)=株価/1株当たり純利益(EPS) ですから、
X社のPER=400円÷40円=10倍
Y社のPER=300円÷40円=7.5倍
となり、PERは、X社のほうが高いです。
3)は、適切。株価純資産倍率(PBR)の計算式は以下の通り。
PBR(株価純資産倍率)=株価/1株当たり純資産
=株価/(自己資本/発行済株式総数)
よって、X社のPBR=400円÷(300億円÷1億株≒1.33倍
Y社のPBR=300円÷(400億円÷2億株)=1.50倍 ⇒PBRはY社の方が高い。
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