問12 2012年1月実技(個人資産)
問12 問題文
仮に,Aさんが《設例》のマンションを購入し1週間後に転居したところ,隠れたる瑕疵である水漏れが判明したため,瑕疵担保責任を追及することとした。瑕疵担保責任について,ファイナンシャル・プランナーが説明した次の記述のうち,最も適切なものはどれか。なお,売買契約上は瑕疵担保に関する特約はないものとする。
1) 水漏れを修繕することが物理的に不可能で,そのマンションに住むことがもはやできなくなってしまった場合,Aさんは,その事実を知った時から一定の期間以内に売主に請求をすれば売買契約を解除することができる。
2) 売主が瑕疵のあることを知っていた場合に限り,Aさんは瑕疵によって被った損害の賠償を請求することができる。
3) Aさんは,入居後水漏れのあることを知った時から10年以内であれば,いつでも瑕疵担保責任に基づき損害賠償の請求をすることができる。
問12 解答・解説
瑕疵担保責任に関する問題です。
1)は、適切。買主が、欠陥のある不動産を購入した際に、その欠陥があることを知らずに契約した場合には、民法により、その欠陥により契約の目的を達することができない(水漏れでマンションに住めない等)ときは、その事実を知った時から1年以内であれば売買契約を解除できます。
2)は、不適切。売主が瑕疵を知らなかった(気付かなかった)場合でも、その瑕疵について買主が善意・無過失であれば、売主は瑕疵担保責任を負い、買主は損害賠償請求できます。
3)は、不適切。瑕疵担保責任により、瑕疵を知った時から1年以内であれば売買契約を解除でき、契約を解除できないときは損害賠償のみを請求できます。
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