問10 2011年9月実技(保険顧客)
問10 問題文
Aさんの平成23年分の所得税の計算および所得税の確定申告等に関する以下の文章の空欄(1)〜(3)に入る語句の組合せとして,次のうち最も適切なものはどれか。
1.Aさんが適用を受けられる配偶者控除の額は,(
1 )である。
2.Aさんが適用を受けられる扶養控除の額の合計額は,( 2
)である。
3.Aさんには,給与等以外の収入として一時払変額個人年金保険の解約返戻金があり,この解約返戻金に係る一時所得の金額が(
3 )を超えるため,Aさんは,所得税の確定申告書を提出しなければならない。
1) (1) 63万円
(2) 76万円 (3) 10万円
2) (1) 38万円 (2) 38万円 (3)
10万円
3) (1) 38万円 (2) 0(ゼロ)円
(3)
20万円
問10 解答・解説
所得税の配偶者控除・扶養控除および一時所得に関する問題です。
配偶者控除は、生計同一で年間の合計所得額が38万円以下の配偶者であれば、適用されますので、妻の収入がないAさんは、配偶者控除38万円の適用を受けられます。
また、扶養控除も、生計同一で年間の合計所得額が38万円以下の親族であれば、適用されますので、長男Cさん・長女Dさんに収入がないAさんは、扶養控除の適用も受けられるところですが、平成23年度より16歳未満の扶養控除は廃止されており、長男Cさん・長女Dさんはいずれも16歳未満のため、扶養控除は0円となります。
また、通常サラリーマン等の給与所得者の場合、年末調整で納税手続きが完了するため、確定申告は不要ですが、給与を1ヶ所から受けていて、給与所得や退職所得を除いた各種所得の合計が20万円を超える場合は、確定申告する必要があります。
Aさんの一時所得=解約返戻金1,160万円−払込保険料1,000万円−特別控除50万円
=110万円
一時所得は総所得金額を計算する際に、その2分の1が合算対象のため、確定申告の要否も2分の1が20万円を超えるかで判断します。
110万円÷2=55万円
> 20万円
よって正解は、3) (1) 38万円 (2) 0(ゼロ)円 (3)
20万円
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