問4 2011年5月実技(保険顧客)
問4 問題文
Mさんはまず,下記<条件>を利用し,現時点でAさんが死亡した場合の必要保障額を計算した。現時点でAさんが死亡した場合の必要保障額は,次のうちどれか。
<条件>
(1)
現在の毎月の日常生活費は30万円であり,Aさん死亡後から二男Dさんが独立するまで(20年間)の生活費は,現在の日常生活費の70%とし,二男Dさん独立後の期間における妻Bさんの生活費は,現在の日常生活費の50%とする。
(2)
二男Dさん独立時の妻Bさんの年齢における平均余命は,28年とする。
(3)
Aさん死亡時の住宅ローン(団体信用生命保険加入)の残高は,1,100万円とする。
(4)
Aさんの葬儀費用等は,500万円とする。
(5) 子どもの教育資金および結婚援助資金の総額は,2,500万円とする。
(6)
妻Bさんが受け取る公的年金等の総額は,6,700万円とする。
(7)
死亡退職金見込額とその他金融資産の合計額は,1,500万円とする。
(8)
現在加入している《設例》の生命保険の死亡保険金額は考慮しなくてよい。
<解答群>
1) 4,880万円
2) 5,380万円
3) 5,980万円
問4 解答・解説
死亡時の必要保障額に関する問題です。
必要保障額=死亡後の総支出−総収入 ですから、収入と支出をそれぞれ計算します。
<支出の部>
(1)(2)死亡後の生活費
・二男Dさんが独立するまで:現在の生活費30万円×70%×12ヶ月×20年=5,040万円
・二男Dさん独立後:現在の生活費30万円×50%×12ヶ月×平均余命28年=5,040万円
よって、Aさん死亡後の生活費:5,040万円+5,040万円=10,080万円
(3)
住宅ローンは団体信用生命保険に加入しているため、残高1,100万円は支払い不要。
(4) 葬儀費用等:500万円
(5)
教育資金・結婚援助資金:2,500万円
よって、総支出=10,080万円+500万円+2,500万円=13,080万円
<収入の部>
(6) 妻Bさんの公的年金総額:6,700万円
(7)
死亡退職金見込額とその他金融資産の合計額:1,500万円
(8)
現在加入している生命保険の死亡保険金額は考慮しない。
よって、総収入=6,700万円+1,500万円=8,200万円
従って、必要保障額=総支出13,080万円−総収入8,200万円=4,880万円
正解は、1)
4,880万円
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