3級FP過去問解説 問10 2011年1月実技（保険顧客）

Ａさんの平成22年分の所得税に関する以下の文章の空欄(1)〜(3)に入る金額の組合せとして，次のうち最も適切なものはどれか。

�@）Ａさんの給与所得の金額は，（ 1 ）である。
�A）Ａさんが適用を受けられる扶養控除の額は，（ 2 ）である。
�B）Ａさんが適用を受けられる所得控除の額の合計額は，（ 3 ）である。

1)  (1) 1,260万円  (2) 38万円  (3) 212万9,800円

2)  (1) 1,027万円  (2) 38万円  (3) 250万9,800円

3)  (1) 1,027万円  (2) 63万円  (3) 275万9,800円

＜給与所得控除額＞

源泉徴収票に関する問題です。

給与所得＝給与収入−給与所得控除　です。
Ａさんの給与所得控除は、速算表によると、1,260万円×5%＋170万円＝233万円
よって、Ａさんの給与所得＝1,260万円−233万円＝1,027万円

次に、Ａさんは妻Ｂさんと子Ｃさんを扶養していますが、源泉徴収票の「扶養親族の数」欄には「特定」の欄に「１」が記載されています。
これは特定扶養控除が適用されるということですので、Ａさんが適用を受けられる扶養控除の額は、特定扶養控除63万円（16歳以上23歳未満が対象（※平成22年分まで））です。

最後に、Ａさんが適用を受けられる所得控除は以下の通りです。
配偶者控除　　　： 38万円
特定扶養控除 　： 63万円
社会保険料控除：125万3,000円
生命保険料控除： 10万円
地震保険料控除：  1万6,800円
基礎控除　　　　： 38万円
よって、所得控除の合計＝38万円＋63万円＋125万3,000円＋10万円＋1万6,800円+38万円
　　　　　　　　　　　　　　 ＝275万9,800円
従って正解は、3)  (1) 1,027万円  (2) 63万円  (3) 275万9,800円

なお、特定扶養控除63万円は、平成23年分からは19歳以上23歳未満が対象です。

＜FP対策通信講座＞

●LECのFP通信講座　⇒　FP（ファイナンシャル・プランナー）サイトはこちら

●日本FP協会認定教育機関のWEB講座　⇒　２級ＦＰ技能士 （資格対策ドットコム）

●通勤中に音声学習するなら　⇒　ＦＰ 通勤講座

●社労士・宅建・中小企業診断士等も受けるなら　⇒　月額定額サービス【ウケホーダイ】