問5 2024年1月実技(保険顧客)
問5 問題文
次に、Mさんは、Aさんが提案を受けた生命保険の保障内容等について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も不適切なものはどれか。
1) 「保険料払込期間を終身払込から有期払込にした場合、毎月の保険料負担は減少し、保険料の払込総額も少なくなります。保険料払込期間は有期払込を選択することを検討してはいかがでしょうか」
2) 「介護保障を準備するうえでは、目的に応じて保障内容を組み立てることが大切です。例えば、自宅の増改築費用は一時金タイプで準備し、毎月の介護費用は年金タイプで準備することなどが考えられます」
3) 「保険会社所定の認知症の状態に該当した場合や、身体障害者福祉法に連動して保険金・給付金が支払われる保険商品もあります。複数(他社)の保険商品の保障内容や保険料水準を確認することをお勧めします」
問5 解答・解説
民間の介護保険に関する問題です。
1)は、不適切。終身保険のうち、終身払いは一生保険料を支払い、有期払いは一定期間保険料支払い後には保険料負担なく保障が一生涯続きます。他の条件が同一の場合、毎回の保険料が高いのは有期払いです。
(終身払いのほうが高かったら、保障が同じなのに保険料が高くて一生支払うわけですから、わざわざ終身払いにする人はいなくなってしまいますよね。)
2)は、適切。介護保障保険は、被保険者が寝たきりや認知症による所定の要介護状態となった場合に、保険金を一時金や年金として受け取れる保険ですので、介護一時金は自宅の介護リフォームの増改築費用とし、介護年金は毎月の介護費用に充当すること等を念頭に準備することができます。
3)は、適切。民間の介護保険の支払要件は、公的介護保険の要介護認定や身体障害者福祉法の障害等級に連動するものや、保険契約に定める所定の要介護状態に該当した場合等がありますので、加入の際は各保険商品の保障内容と保険料の比較検討が必要です。
よって正解は、1
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