問12 2022年9月実技(個人資産)
問12 問題文
事業用定期借地権方式に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1) 「事業用定期借地権方式は、X社が甲土地を契約で一定期間賃借し、X社が甲土地上に店舗を建築する方式です。Aさんは、土地を手放さずに安定した地代収入を得ることができ、契約期間満了時には土地が更地で返還されます」
2) 「Aさんが、甲土地についてX社と事業用定期借地権の設定契約を締結する場合、その契約は、公正証書によってしなければなりません」
3) 「Aさんと事業用定期借地権の設定契約を締結したX社が、甲土地上に店舗を建築し、その賃貸期間中にAさんの相続が開始した場合、相続税額の計算上、甲土地は貸家建付地として評価されます」
問12 解答・解説
事業用定期借地権方式に関する問題です。
1)は、適切。定期借地権方式とは、土地に定期借地権を設定し、他者に土地を貸すことで有効活用する方法です。メリットとしては、大きな設備投資を必要とせず、長期間安定的な収入が確保でき、契約満了時には更地で返還される点です。
2)は、適切。事業用定期借地権等(事業用定期借地権、事業用借地権)は、契約は公正証書によって行う必要があるほか、存続期間10年以上50年未満(10〜30年:事業用借地権、30〜50年:事業用定期借地権)で、利用目的は事業用限定です。
3)は、不適切。定期借地権等が設定された土地は、貸宅地として、自用地価額から定期借地権価額を控除した金額で評価されるため、ある程度相続税負担の軽減効果があります。
よって正解は、3
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