3級FP過去問解説 問39　2019年9月学科

次の各文章の（　 ）内にあてはまる最も適切な文章，語句，数字またはそれらの組合せを1)〜3)のなかから選びなさい。

損害保険において、保険契約者が負担する保険料と事故発生の際に支払われる保険金は、それぞれの事故発生リスクの大きさや発生確率に見合ったものでなければならないとする考え方を、（　）という。

１．大数の法則

２．給付・反対給付均等の原則（公平の原則）

３．収支相等の原則

生命保険や損害保険の保険料の計算方法に関する問題です。

生命保険や損害保険の保険料は、加入者全体としては損得が出ないように保険金と保険料のバランスが取れるよう、大数の法則や収支相等の原則、給付反対給付均等の原則に基づいて算出されます。

大数の法則とは、ある試行を何回も行えば、確率は一定値に近づくという法則で、例えば、サイコロを何回も何回も振り続ければ、いずれどの目が出る確率も6分の1に近づくということです。

また、収支相等の原則は、保険契約者からの保険料の総額と予定運用収益との合計額（収入）が、保険会社の支払う保険金の総額と予定経費との合計額（支出）に等しくなる、というものです。

最後に、給付反対給付均等の原則は、事故発生のリスク・確率に応じて、保険料や保険金を算出する、というもので、例えば自動車保険では、同じ補償を受けられる保険であっても、事故を起こす確率が高い若い人の保険料は高くなりますし、生命保険では同じ保障を受けられる保険であっても、死亡率が高い年齢の高い人の方が保険料は高くなります。

よって正解は、２．給付・反対給付均等の原則（公平の原則）

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