問3 2018年1月実技(保険顧客)
問3 問題文
最後に、Mさんは、老後の年金収入を増やす方法について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も不適切なものはどれか。
1) 「小規模企業共済制度は、個人事業主が廃業等した場合に必要となる資金を準備しておくための共済制度です。毎月の掛金は、1,000円から70,000円の範囲内(500円単位)で選択することができます」
2) 「Aさんが確定拠出年金の個人型年金に加入した場合、拠出する掛金の全額が小規模企業共済等掛金控除の対象となります」
3) 「国民年金基金は、国民年金の第1号被保険者の老齢基礎年金に上乗せする年金を支給する任意加入の年金制度です。国民年金基金の老齢給付は、終身年金ではなく、5年もしくは10年の確定年金となります」
問3 解答・解説
小規模企業共済・確定拠出年金の個人型・国民年金基金に関する問題です。
1)は、適切。小規模企業共済は、個人事業主や小規模な企業の役員が、廃業や退職した際の資金準備のための共済制度です。小規模企業共済の掛金は、月額1,000円から7万円の範囲内(500円単位)で、全額が小規模企業共済等掛金控除として、所得税・住民税に係る所得控除の対象です。
2)は、適切。確定拠出年金の個人型の掛金は、小規模企業共済等掛金控除として全額所得控除できます。
3)は、不適切。国民年金基金は、国民年金の第1号被保険者の老齢基礎年金に上乗せ支給するもので、国民年金基金の1口目は必ず終身年金(65歳から支給)となり、2口目以降は終身年金か確定年金かを選択できます。
よって正解は、3
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