問14 2016年9月学科
問14 問題文「○」「×」選択問題
正しいものまたは適切なものは「○」、誤っているものまたは不適切なものは「×」を選択しなさい。
短期利付債と長期利付債を比較した場合、他の条件が同じであれば、一般に長期利付債のほうが金利変動に伴う債券価格の変動が大きい。
1.○
2.×
問14 解答・解説
債券の価格と金利に関する問題です。
正解は、○。償還期間が10年以上である長期債は、短期債よりも、償還時までに金利変動の影響を受ける期間が長いため、金利変動に対する価格変動幅が大きくなります。
他の条件が同じなら、その債券価格は償還期間の長さ(償還までに受け取る利子)と市場金利(同期間中に市場金利で受け取る利子)によって決まります。例えば、償還期間1年と10年の債券では、当然10年の債券の方が価格が高いです。ここで、1%の市場金利の変動があると、償還期間1年の債券にとっては金利の影響を受けるのは今後1年だけですから、大した変動ではありませんが、10年の債券にとっては今後10年間受け取る利子のオトク度に影響する変動のため、大きな値動きになってしまいます。
言い換えれば、償還期間の長い長期債の方が、償還期間中に受け取る利子に対して、同期間中に市場金利で受け取る利子の差が大きく、価格変動幅も大きいといえます。
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