問7 2016年1月実技(保険顧客)
問7 問題文
仮に、将来X社がAさんに役員退職金6,000万円を支給した場合、Aさんが受け取る役員退職金に係る退職所得の金額の計算式として、次のうち最も適切なものはどれか。なお、Aさんの役員在任期間(勤続期間)を30年とし、これ以外に退職手当等の収入はなく、障害者になったことが退職の直接の原因ではないものとする。
1) 〔6,000万円−{800万円+70万円×(30年−20年)}〕× 1/2 =2,250万円
2) 〔6,000万円−{800万円+40万円×(30年−20年)}〕×1/2 =2,400万円
3) 6,000万円−{800万円+70万円×(30年−20年)}=4,500万円
問7 解答・解説
退職所得に関する問題です。
退職所得=(退職収入−退職所得控除)×1/2 で計算されますが、退職所得控除額は、勤続年数が20年以下の期間は1年当たり40万円(最低80万円)、20年を超える期間は1年当たり70万円です。
また、勤続年数が1年に満たない場合は切り上げられます。
よって問題文での退職所得の計算式は、
=〔6,000万円−{40万円×20年+70万円×(30年−20年)}〕×1/2
={6,000万円−(800万円+700万円)}×1/2
=(6,000万円−1,500万円)×1/2
=2,250万円
従って正解は、1)〔6,000万円−{800万円+70万円×(30年−20年)}〕× 1/2 =2,250万円
※ちなみに、障害者になったことが直接の原因で退職した場合には、退職所得控除額がさらに100万円加算されます。
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