問12 2015年9月実技(保険顧客)
問12 問題文
Aさんの平成27年分の所得税における医療費控除に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1) 「医療費控除は、総所得金額等の合計額が200万円以上の者の場合、年中に支払った医療費の総額が10万円を超えていなければ、医療費控除の適用を受けることができません」
2) 「医療費控除は、会社の年末調整で適用を受けることができますので、確定申告を行う必要はありません」
3) 「医療費控除の対象は、医師等による診療や治療に要した費用だけでなく、診療等を受けるための公共交通機関(バス・電車等)による通院費も適用の対象となります」
問12 解答・解説
医療費控除に関する問題です。
1)は、適切。医療費控除は、その年に支払った自己負担の医療費から、保険金などで補填された金額と、10万円(総所得200万円未満の人は総所得の5%)を差し引いた額です。よって、総所得200万円以上の人は、医療費の総額が10万円を超えていないと控除を受けられません。
2)は、不適切。医療費控除は年末調整されませんので、医療費控除の適用を受ける場合には、医療費の領収書を添付して確定申告することが必要です。
3)は、適切。医療機関への交通費は、公共交通機関を利用した場合は医療費控除の対象となります(タクシーは緊急時のみ対象)。
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