問2 2015年5月実技(個人資産)
問2 問題文
Mさんは,Aさんに対して,雇用保険からの給付について説明した。Mさんの,Aさんに対する説明に関する次の記述のうち,最も適切なものはどれか。
1) 「Aさんは,継続雇用制度を利用して60歳以後もX社に継続勤務した場合,継続雇用期間中はその賃金の額にかかわらず,雇用保険から高年齢雇用継続基本給付金を受給することができます」
2) 「高年齢雇用継続基本給付金の額は,60歳到達時の賃金月額に所定の支給率を乗じて算出されます」
3) 「Aさんは,60歳でX社を定年退職した場合,所定の手続により,雇用保険から基本手当を受給することができます」
問2 解答・解説
雇用保険の高年齢雇用継続給付・基本手当に関する問題です。
1)は、不適切。雇用保険の高年齢雇用継続給付は、60歳到達時等の時点に比べて賃金が75%未満に低下した、60歳以上65歳未満の一般被保険者の方に支給されます(高年齢雇用継続基本給付金と高年齢再就職給付金の2種類)。
2)は、不適切。高年齢雇用継続給付の支給額は、現在の賃金が60歳時の61%未満の場合は、現在の賃金の15%、61〜75%の場合は低下率に応じて15%以下の額です。
3)は、適切。雇用保険の基本手当とは、いわゆる失業保険のこと。
受給資格は、離職の日以前2年間に、被保険者期間が通算12か月以上あることで、定年退職であっても支給されます。
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