問14 2015年1月実技(個人資産)
問14 問題文
Aさんの相続に係る相続税に関する次の記述のうち,最も適切なものはどれか。
1) 妻Bさんが「配偶者に対する相続税額の軽減」の適用を受けるためには,Aさんの相続開始時において,Aさんとの婚姻期間が20年以上でなければならない。
2) 妻Bさんが取得した死亡保険金に係る生命保険金の非課税限度額は,「500万円×法定相続人の数」の算式により算出する。
3) 長女Dさんが平成21年5月にAさんからの贈与によって取得した財産の価額は,相続税の課税価格に加算する。
問14 解答・解説
相続税の配偶者控除・死亡保険金の非課税・生前贈与加算に関する問題です。
1)は、不適切。「配偶者に対する相続税額の軽減」は、被相続人の配偶者が財産を取得した場合に、法定相続分相当額、または1億6,000万円のいずれか高い方までは、相続税がゼロになる特例ですが、婚姻期間による制限はありません。
(婚姻期間が20年以上必要なのは、贈与税の配偶者控除2,000万円)。
2)は、適切。被相続人の死亡により相続人が取得した死亡保険金のうち、「500万円×法定相続人の数」までは非課税です。
3)は、不適切。相続開始前3年以内に贈与された財産は、相続税の課税価格に加算されます(加算される価額は、贈与時の価額)。
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