問7 2015年1月実技(保険顧客)
問7 問題文
X社がAさんを被保険者として加入している養老保険の満期保険金を受け取った場合におけるX社の経理処理(仕訳)として,次のうち最も適切なものはどれか。なお,当該保険契約からの配当については考慮しないものとする。
1)
2)
3)
問7 解答・解説
養老保険の経理処理に関する問題です。
法人が保険金や解約返戻金を受け取ったとき、経理処理は以下の計算式によります。
受取保険金−資産計上額=保険差益
※受取保険金…満期保険金・解約返戻金・死亡保険金等
※資産計上額…積立保険料、養老保険・終身保険の保険料等
ここで、保険差益がプラスなら「雑収入」、マイナスなら「雑損失」として計上され、雑収入であれば益金、雑損失であれば損金として課税所得に含まれるわけです。
本問のように、死亡・満期保険金受取人=法人とする養老保険では、最終的に必ず法人が保険金を受け取ることができることから、支払保険料の全額を資産計上します。
よって、これまでの資産計上額は、払込保険料総額940万円ですから、
保険差益=満期保険金1,000万円−資産計上額940万円=雑収入60万円
よって、資産計上していた940万円は保険料積立金として取り崩し、受け取った満期保険金1,000万円との差額60万円は、雑収入として益金計上します。
また、保険金は通常銀行振込(預金)で支払われますから、満期保険金1,000万円は、貸方に現金・預金の入金として記帳します。
以上により正解は、3)
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