問4 2013年5月実技(資産設計)
問4 問題文
投資信託は、運用対象や運用スタイルなどによって、下表のように分けることができる。下表に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、問題作成の都合上、一部を(*****)としている。
○運用対象
公社債投資信託( ア )
株式投資信託(*****)
○追加設定の有無
追加型(オープン型) いつでも購入できるタイプ。
単位型(ユニット型) 購入は募集期間のみに限られるタイプ。
○運用スタイル
パッシブ運用(インデックス運用) (*****)
アクティブ運用( イ )
○運用手法
トップダウンアプローチ(*****)
ボトムアップアプローチ( ウ )
1.空欄(ア)に入る説明:公社債を中心に運用され、株式の組入比率が25%未満の投資信託。
2.空欄(イ)に入る説明:あらかじめ投資対象の目安となる指標(ベンチマーク)を決め、ベンチマーク以上の収益の獲得を目指す運用。
3.空欄(ウ)に入る説明:経済環境などのマクロ的な分析によって国別組入比率や業種別組入比率などを決定し、その比率の範囲内で組み入れる銘柄を決めていく運用手法。
問4 解答・解説
投資信託の運用対象・運用スタイルに関する問題です。
1.は、不適切。公社債投資信託は、株式を全く組み入れることができない投資信託です。なお、株式投資信託は株式の組み入れを可能としているだけですので、株式を組み入れずに運用することも可能です。
2.は、適切。投資信託の運用手法のうち、ベンチマークを上回るリターンを目指す手法はアクティブ運用、ベンチーマークに連動するように運用する手法はパッシブ(インデックス)運用です。
3.は、不適切。ボトムアップ・アプローチとは、マクロ経済動向等にかかわらず、個別銘柄の投資指標の分析、リサーチの積上げにより銘柄を選定し、ポートフォリオ構築を図る運用手法です。
※ボトムアップ・アプローチ:どの会社?⇒現在の株価は?資産価値は?将来性は?
反対に、経済・金利・為替などのマクロ経済動向の予測からはじまり、資産配分や業種別配分を決め、その後個別の選別を行う運用手法を、トップダウン・アプローチといいます。
※トップダウン・アプローチ:今後の景気は?⇒債券・株?どの業界?⇒どの会社?
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