問10 2012年5月実技(保険顧客)
問10 問題文
Aさんの平成23年分の所得税の計算等に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
1) Aさんは,妻Bさんに係る配偶者控除の適用を受けることができる。
2) 長男Cさんに係る扶養控除の控除額は,38万円である。
3) 医療費控除の適用を受けるためには,所得税の確定申告をしなければならない。
問10 解答・解説
所得税の配偶者控除・扶養控除・医療費控除に関する問題です。
1)は、適切。配偶者控除は、生計同一で年間の合計所得額が38万円以下の配偶者であれば、適用されますので、妻の給与年収が103万円を超えると、給与所得が38万円を超える(年収103万円−給与所得控除65万円=38万円)ため、夫は配偶者控除38万円の適用を受けることができません。
よって、妻Bさんの給与収入80万円ですので、夫Aさんは配偶者控除を受けることができます。
2)は、不適切。扶養控除は、生計同一で年間の合計所得額が38万円以下の親族であれば、適用されますので、長男Cさんに収入がないAさんは、扶養控除の適用も受けられます。
ただし、長男Cさんは20歳のため、特定扶養控除63万円の適用となります(19歳以上23歳未満が対象)。
3)は、適切。医療費控除は年末調整されませんので、医療費控除の適用を受ける場合には、医療費の領収書を添付して確定申告することが必要です。
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