問1 2011年9月実技(個人資産)
問1 問題文
障害基礎年金について,ファイナンシャル・プランナーが説明した次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。なお,障害等級とは,国民年金法に規定する障害等級をいう。
1)
障害基礎年金は,原則として,国民年金の被保険者期間中に初診日のある傷病により,障害認定日において障害等級に該当する程度の障害の状態にある者に支給され,保険料納付要件は問われない。
2)
障害認定日は,原則として,障害の原因となった傷病の初診日から起算して1年6カ月を経過した日とされている。
3)
障害基礎年金の受給権者によって生計を維持している一定の要件を満たす子がいる場合には,障害基礎年金の額に一定の額が加算される。
問1 解答・解説
障害基礎年金に関する問題です。
1)
は、不適切。障害基礎年金を受けるには以下全ての支給要件を満たすことが必要です。
●初診日が、被保険者期間中(60歳以上65歳未満の人は国内居住期間中)
●障害認定日時点で、障害等級1級または2級状態
●初診日前日時点で、初診月の前々月までの被保険者期間のうち、保険料の納付済期間と免除期間の合計が、3分の2以上
⇒つまり、保険料を納付しなかった期間が全体の3分の1を超える場合、支給されません。
2)
は、適切。障害者としての認定される時点(障害認定日)は、以下のいずれかです。
●
初診から1年6ヶ月経過時に障害状態
●
傷病が治ったときに障害状態(初診から1年6ヶ月以内)
※手術をした日や装置を装着した日が認定日。
3)
は、適切。障害基礎年金は、生計維持関係のある子供の人数に応じて、支給額が増加します(支給期間は子供が18歳になるまで(2級以上の障害の有る子の場合は20歳になるまで)。
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