問3 2011年1月実技(個人資産)
問3 問題文
ファイナンシャル・プランナーは,Aさんが受給できる公的年金制度からの老齢給付の概算見込額を《設例》および下記の〈資料〉をもとに,試算することにした。
Aさんが65歳から受給できる老齢基礎年金と老齢厚生年金の合計額は,次のうちどれか。年金額の計算にあたっては,平成22年度価額で計算すること。
なお,計算過程における端数処理は,円未満を四捨五入し,年金額の端数処理は,50円未満は切り捨て,50円以上100円未満は100円に切り上げること。
〈資料〉
1)
112,900円
2) 875,300円
3) 905,000円
問3 解答・解説
老齢基礎年金と老齢厚生年金に関する問題です。
まず、Aさんの被保険者期間は、18歳から25歳まで厚生年金に78月、その後60歳まで国民年金に420月加入見込みですから、未納や免除期間がありません。
よって、老齢基礎年金は、満額の792,100円(平成22年度額)が支給されます。
次に老齢厚生年金額ですが、まず、報酬比例部分の年金額を求めます。
資料にあるように、平成15年3月を境に計算式が異なりますが、Aさんが厚生年金に加入していたのは25歳=平成3年(1991年)までですから、平成15年3月までの計算式だけを計算すればOKです。
=(平均報酬月額140,000円×7.5/1,000×被保険者月数78月)×1.031×0.985
=(81,900)×1.031×0.985
=83172.3165≒83,172円(円未満四捨五入)
資料にあるとおり、経過的加算額は29,755円ですから、
老齢厚生年金の支給額=報酬比例部分+経過的加算額=83,172円+29,755円=112,927円
よって、老齢基礎年金と老齢厚生年金の合計額は、
792,100円+112,927円=905,027円≒905,000円(50円未満切り捨て)
正解は、3)
905,000円
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