3級FP過去問解説 問9　2011年5月実技（保険顧客）

Ｍさんは，Ｂさんに対して，契約者（＝保険料負担者）・死亡保険金受取人をＸ社，被保険者をＢさんとする終身保険への加入を提案した。Ｍさんのアドバイスとして，次のうち最も不適切なものはどれか。

1) 「Ｂさんの社長退任予定時期に合わせて当該生命保険契約を解約することにより，解約返戻金をＢさんの役員退職金の原資として活用することができます」

2) 「Ｂさんが死亡した場合にＸ社が受け取る死亡保険金は，Ｘ社の借入金返済や運転資金等の事業資金として活用することもできます」

3) 「Ｘ社が支払う当該生命保険契約の保険料は，保険期間の経過に応じて，その全額をＸ社の損金の額に算入することができます」

法人の終身保険の加入に関する問題です。

1) は、適切。終身保険は、契約後一定期間が経過すると解約返戻金が生じますが、終身保険を解約し、この解約返戻金を役員退職金の原資として活用することが出来ます。

2) は、適切。役員死亡による死亡保険金は、法人の事業資金として借入金返済や運転資金等に活用できます。

3) は、不適切。法人が契約者・保険金受取人で、役員・従業員を被保険者とする終身保険の場合、支払保険料は、全額を資産計上します。

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