3級FP過去問解説 問10 2010年9月実技（保険顧客）

Ａさんに係る所得税における住宅借入金等特別控除に関する次の記述のうち，最も不適切なものはどれか。

1) Ａさんが将来，繰上げ返済を行った結果，借入金の返済期間が当初の契約に定められていた最初の返済月から10年未満となった場合，その年以後については住宅借入金等特別控除の適用を受けることができない。

2) Ａさんの合計所得金額が1,000万円を超えた年分については，住宅借入金等特別控除の適用を受けることができない。

3) Ａさんが勤務先から国内転勤を命ぜられ転居した場合でも，取得したマンションに家族が継続して居住していれば，一定の要件のもと，住宅借入金等特別控除の適用を受けることができる。

住宅借入金等特別控除（住宅ローン控除）の適用要件に関する問題です。

1) は、適切。住宅ローン控除が適用されるには、住宅ローンの返済期間が10年以上であることが必要ですので、繰上げ返済を行った結果、借入金の返済期間が10年未満となった場合、その年以後については住宅借入金等特別控除の適用を受けることができません。

2) は、不適切。住宅ローン控除が適用されるには、その年の合計所得金額が3,000万円以下であることが必要ですので、Ａさんの合計所得金額が1,000万円を超えても、3,000万円以下であれば適用されます。

3) は、適切。住宅の所有者が勤務先から転勤を命ぜられ転居した場合でも、取得した住宅に家族が継続して居住していれば、一定の要件のもと、住宅借入金等特別控除の適用を受けられます。

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